カフェレーサーとは?
カフェレーサーとは、1960年代にイギリス・ロンドンで生まれたバイクスタイルです。
当時の若者たちは、カフェに集まってロックンロールを聴きながら仲間と語らい、バイクでカフェからカフェへと走り回っていました。
「カフェで仲間と過ごす → レースのように次のカフェまで走る」この流れから「カフェレーサー」という呼び名が定着しました。
単なる移動手段ではなく、音楽・ファッション・仲間との時間を含んだ「カルチャーの象徴」として広まったのが特徴です。
カフェレーサーの特徴
クラシックなスポーツバイクの雰囲気を持ちながら、独特の美学があるのがカフェレーサー。
代表的な特徴は以下のとおりです。
- ロケットカウル:流線型のカウルで空力とスタイルを演出
- セパレートハンドル(セパハン):前傾姿勢を作り、レーシーな印象
- バックステップ:スポーティで引き締まったライディングポジション
- シングルシート:余分をそぎ落としたレーサーらしいシルエット
- クラシックな外観とシンプルな構造
これらはすべて「速さ」だけでなく、美しく、かっこよく走るためにこだわった結果といえます。

他スタイルとの違い
ネイキッドやアメリカン、アドベンチャーバイクと比べると、カフェレーサーはライフスタイルの要素が強いのが特徴です。
「最速」や「快適さ」よりも、雰囲気・美意識・カルチャーが優先される。
だからこそ、乗り手にとって「バイクそのものがファッション」であり、「自分を表現するための存在」になっています。
僕自身、これまでにオフロードのCRF250Lや、ネイキッドのST250にも乗ってきました。
オフロードは冒険的で自由度が高く、ST250は軽快で扱いやすいネイキッドらしさがありました。
ただ、ST250は風をモロに受ける感じがあって、高速走行は正直しんどかった。
その点、今乗っているコンチネンタルGT650は前傾姿勢になる分、風の抵抗を受けづらいのが大きな違い。
高速道路でも余裕を持って走れるのは、このポジションとエンジンパワーのおかげだと思います。
もちろん、長時間の前傾姿勢では「腰が痛くなりそうだな」と感じる瞬間もある。
でもそれ以上に、クラシックなデザインと走りの気持ちよさに惹かれていて、今の自分にはこのスタイルが一番しっくりきています。
なぜ今も人気なのか?
カフェレーサーは、ただの流行りではなく文化として根付いているため、時代を超えて愛され続けています。
特に今は、どんどんモノのデザインが近代的で鋭く、シャープなバイクが増えている。
その中で、あえてクラシックなデザインに惹かれる人や、進みすぎた時代に違和感を覚えていた人にとって、カフェレーサーはたまらないカルチャーであり、デザインだと思う。
1960年代ロンドンのロマンや、シンプルで機能的なデザイン美は色あせない。
都会に映えるシルエットと「男の自己表現」としてのスタイル性が、現代でも多くのライダーを魅了しています。
そしてロイヤルエンフィールド・コンチネンタルGT650のように、クラシックを現代的に再解釈したモデルが人気を集めているのも納得です。
まとめ
僕自身、進みすぎた時代や、便利でなんでもありすぎる時代に違和感を持っています。
ものがどんどん入れ替わり、次々と新しいものが出ては消えていく今の世の中だからこそ、ひとつひとつのものや伝統を大切にしたいと思うようになりました。
その中で僕に強く刺さったのが「カフェレーサー文化」でした。
ただのバイクスタイルではなく、英国の歴史や美学、シンプルで無駄のないデザインへの憧れ。
気づけば、ファッションも英国を意識するようになり、観る映画や雑誌も自然とイギリスのカルチャーに寄っている。
そうやって自分のライフスタイルにまで影響を与えてくれる存在こそ、カフェレーサーだと思っています。
コンチネンタルGT650は、そんな文化を今の時代に走らせてくれる最高の相棒。
これからも、伝統を大切にしながら、このバイクと一緒に自分らしい生き方を楽しんでいきたいです。
